漫画編集者は週刊少年ジャンプだと編集者一人あたり漫画家志望者を100人抱えている.といいます。

その全員が真剣に見てもらえていると思うでしょうか?

本気の指導受けられているのは、たぶん上位の数人だけだと思います。


私は昔ジャンプで窓口担当がつくまではできましたが(いわば志望者中100人の中の1人)
その編集者の感想聞いてますと長所を把握してもらえてない印象でした。
長所というのは「自分ではここが見せ場と思い話の軸にしていた部分」
そこに一切触れてきませんでした。

個人名出しませんが、アドバイスが抽象的で、あまり役にたちませんでした
その人は実名で検索しますと、悪い評判がいくつか出てきてましたね。
(※聞かれても個人名は出しません)

しかしそれは「その編集者の能力の問題なのか、あるいは、
有望新人って評価をしてない人に対しては、いい加減な指導するタイプ」可能性も考えられます。

本気で指導する気がない人を抱えておくのは、自力で伸びる可能性があるからでしょう。

【ブログ内リンク 】集英社_週刊少年ジャンプに持ち込み
http://inumenken.blog.jp/archives/7816869.html




その後のヤングジャンプの方に同じの持っていきましたけど、そこでは自分が見せ場のつもりだったシーンを理解してもらえたようで、「長所」として指摘してくれました。

ですので「長所と自分で思っていた部分は思い過ごし」というわけでもなかった」というのはわかったわけです。

長所を理解してもらえてない場合は最悪のケース「そこがいらない部分」と判定されて「削除するように」指導されるケースもあるんだと思います。

【ブログ内リンク 】集英社_週刊ヤングジャンプに持ち込み
http://inumenken.blog.jp/archives/7816633.html





私が5年前に見てもらった漫画アクションの編集者は「副編集長」らしいですが、
小1時間の指導でしたが、「ほぼ全ての修正指示が
「誰が見ても、おかしいと感じそうな部分だけの指摘にとどめよう」という意識を感じました。

上記の失敗例「自分が理解できていない長所を削る危険性」を避けようという意図かと思います。

次はネームで見ます。という話だったので、一応、これも窓口担当付き、って事なんでしょうか。
上記の編集者は比較的、無難そうなタイプの可能性がありそうなとは思いましたので、
早く出した方が良かったかとも思うでしょう、がすぐ出さなかった理由は別にありますが、この記事の最後の方に少し触れます。


【ブログ内リンク 】双葉社_(漫画アクション)にマンガ持ち込みしました
http://inumenken.blog.jp/archives/6653401.html




あと昔、ヤングマガジンで受賞・掲載までされたことありましたが、その時も、さほど勉強になったとは思いませんでした。
結局は「個人の才能任せ」って感じしましたね。


【ブログ内リンク 】講談社_(「週刊ヤングマガジン」新人賞を受賞し掲載までされました
http://inumenken.blog.jp/archives/8710571.html




近年はネット経由で個人が漫画を描いてネットに出してそこから人気が出てヒット作」ってケースがたまに見受けられます。
有名なのはワンパンマンとかでしょうか。

これからも、ちらほら、上記のような成功例は出てくると思います。

編集者の指導(矯正)を受けなかったからこそ、失敗するケースも当然あると思いますが、逆に
矯正されなかったお陰で「編集者目線だと変則的に見えて直したくなりがちな部分を削られないまま出れる」で、結果的にそれが一般゛読者に個性として受ける成功例も出てくるんじゃないか?と思います。



私のブログコメント欄によく来てたネガティブキャンペーンのコテハンの人は「友人数人にはいい評価受けられてたとこを編集者に見せたら削るように言われた」というエピソードを語り、
そこの体験を元に「編集者に見せないと意味がない」という考えに固執している様子_(あるいは芝居).でしたが、その編集者のダメ出しがはたして正しったのか怪しい可能性はあると思います。

「口出していいとこと悪いとこに判別がついてない編集者」にあたってしまった志望者は、きっと「プロの分野に対して、「長所だと自信持ってたとこを削らされるような厳しい世界」って思い

ネットの匿名の場で「プロの世界のむずかしさを過剰に語る人_(あるいは芝居)」になってしまう
.でしょう。



漫画家・弘兼憲史 先生は「漫画編集部に20人くらいいる中で良い評価できるのは5人くらい」と語っていました。
鳥山明を育てた事で有名な編集者・鳥嶋和彦氏は「編集者の大半は、ただ感想を言っているだけ」とインタビュー記事の中で語っています。

プロ編集者も優秀なのはいるんでしょうが率は低いって事です。
弘兼先生の話からすると新人が有能編集者に出会える率は25%という話になります。

漫画編集部は基本的に、漫画作りやりたいわけでもないのに配属されている人がけっこういるらしいですし、そうなるのも仕方ないでしょうね。


プロ漫画家で、
冨樫義博先生のハンターハンターって漫画がありますが内容的似た回評価受けてますけど、前作の幽遊白書と比較しますと、内容作りの能力向上を感じますが、これは編集者の指導ではなく独学だそうです。


冨樫先生は元々は教員免許もっているような方だそうですが学習能力とかが高いんでしようね。


(※ちなみに私が編集者に見せないで一人でやるのは、内容が変則的な形で矯正されがちな内容だと思うからではありません、むしろ編集者が見たとき無難に見えそうな形に寄せて作ろうとする、やり方ですし、すくなくとも編集者と根本的な考えすら合わないって事は少ないと予想してますが、一人でやるのは別の考えでやっています。

編集者の能力に関わらず一人でやった方が効率が良い事もあると思っているからです。
そこについての詳細は長くなるので書きません。


が少しだけ説明しますと自分の中に編集者が確立できれば、「他人に読んでもらって把握してもらう」って行程が省ける分、効率はよくなります。
むしろ制作時間が少ない人ほど、それが出来るなら、そうした方がいいかと思います。

自分へのダメ出しってのは多かれ少なかれ、誰でもやる事かと思いますが。
この正確性が高い人は「自分の中に編集者が確立できている」となります。


これが、どのくらい出来るか否かは個人の学習能力とかでしょうかね。


前に編集者らしき人のコメント書き込みありましたが「必ずしも編集者に見せる事で進歩につながるとは限らない」ってニュアンスの話もありましたし、私も「編集者に見せてプラスになる為には運もいる」という考えです。

編集者との関わりが為になるか否かは、短めにいいますと
有能編集者あるいは自分と価値基準が近い編集者と出会い、しかも、その人に高い評価を受けられる事」でしょうかね。
(高い評価受けられてないと本気の指導受けられないと思っています)


あと、一人で制作している理由について詳細には過去にブログ内記事で書いた事ありますので以下

【ブログ内リンク 】漫画の内容作りを一人でやり続けた理由について
http://inumenken.blog.jp/archives/37289316.html



荒木飛呂彦の漫画術